早漏とPC筋
PC筋とは正式にはPuboCoccygeus(ピューボ・コクシギウス)筋の略で骨盤底筋ともいい、男女共通の筋肉です。
難しい説明を省いて簡単にいえば、小便を途中で無理やり止めるときにキュッと締める筋肉のこと。
このPC筋、早漏防止に効果がある、と言われていますが実際にはそこまで有用ではないように思えます。
と、言うのもPC筋を締めて射精を我慢できるのはせいぜい十数秒程度が限界だからです。
あるいはもっと鍛えれば射精を完全に抑えられるかもしれませんが、それは言ってみればイチモツの根本をぎゅっと掴んで射精しないようにしているようなもので、多分我慢し終わった後、チンコはフニャチンになってしまうものと思われます。
ただまあ、鍛えるのが完全に無意味かと言われるとそうでもなく、例えば女性がもうちょっとでイキそうなときにタイミングを合わせることができたり、射精寸前できゅっと我慢すると精液をAVみたいにピュッピュッと飛ばせるようになります。
そして何より、PC筋を鍛えると勃起力を向上させることができます。つまり、加齢による衰弱性の早漏の人はあるいはPC筋を鍛えることで早漏が改善する可能性もありえます。
また、衰弱性の早漏でない人にとって重要なのは勃起のコントロールを意識的にできるということです。
射精のコントロールができるようになるとわかりますが、射精感を一度リセットするときにどうしても半勃起になる瞬間があります。この時、再び勃起状態まで持っていく際にPC筋を鍛えていると素早い勃起が可能なわけです。
そこで肝心のPC筋の鍛え方についてですが、これは非常に簡単で場所を選ばずに鍛えることができます。
まず最初にトイレで小便を途中で止めてみて『ああ、ここがPC筋だな』と確認しましょう。ちなみに小便を途中で止めるのは体に悪いことですので、確認はできれば一度だけにした方がいいです。
PC筋の確認ができたら、『PC筋を5~10秒間締める』『ゆっくりと緩める』という動作を繰り返しましょう。この時、肛門の括約筋だけが締まってPC筋は使ってないということにならないよう気をつけましょう。
筋肉を鍛えるということは基本的に筋トレと同じなので、なるべく毎日欠かさず、10回1セットや20回1セットなど漫然と鍛えるのではなく回数を数えながらやってみましょう。
場所はどこでもできるので、空いた時間などに意識的にトレーニングを行ってみてください。